ルンダレ宮殿
ラトビア共和国
ルンダーレ宮殿は、18世紀にクールラント公エルンスト・ヨハン・ビロンの夏の離宮として、イタリア系ロシア人建築家バルトロメオ・ラストレッリによって建てられました。サンクトペテルブルクの冬宮殿も、同じく著名な建築家によるものです。フランスのヴェルサイユ宮殿をモデルにしており、「小ヴェルサイユ」や「小冬宮殿」という愛称で呼ばれています。
この宮殿は典型的なバロック様式の宮殿で、黄金の広間の壮麗さと白の広間の落ち着いた優雅さが鮮やかに調和しています。有名な絵画、時計、そして壁面の壮麗な彫刻は、宮殿が栄華を極めた時代の宮廷生活の活気を物語っています。
ルンダーレ宮殿の部屋や廊下を歩くと、まるで300年前にタイムスリップし、公爵と国政を協議しているような気分になります。
ルンダーレ宮殿は2階建てで138の部屋を誇り、現在40室以上が一般公開されています。宮殿はかつての壮麗さを取り戻すため、幾度もの修復工事を経てきました。1972年には博物館として開館し、現在も修復作業が続いています。